たからもの

大好きな彼とのこと残したくて

こころのなかに

ママの携帯を今からバックアップしてあげるよ

その間お風呂に行ってきたらいいよ


夫が機嫌良さそうに話しかけてきた


この日は遠く離れて住む娘から

スマホの調子が悪くて使えないよぅ

友達とも連絡取れないし

ママの携帯番号わからなーい

パソコンにデータもないよぅ

そんな泣き言を電話してくるものだから

携帯がないと本当に困るね

そんな話をしていたの


私に信用がなくなったと言った夫

もともと夫婦の会話はあまりなく

子どもたちの報告をするぐらいだけど

しばらくは口も聞いてもらえなかったし

私は黙々と…

やるべきことをこなす毎日で

少しずつ夫から話しかけられるようになり

なんとなく…

これまでの生活に戻りつつあるかな

そんな日々


私の携帯をバックアップするってことは

夫が私の携帯を触るってこと?

私が困らないように?

それとも

信用できるか確認されてる。。。のかな?


はい、お願いしますって

すぐにそんなお返事できるわけもなく

PTAの行事のことでラインがきてるから

少しだけ待ってね

そう言って私は平静を装って

とうとうその時が来たんだって

覚悟を決めました


メールも写真も全部残さない

そう分かっていたけどなかなかできなくて

この一年ずっと大切にしてきた

彼との思い出

でも絶対にバレるわけにはいかないの

この先もずっと彼と一緒にいたいもの

全部全部こころのなかに大切にしまっておくね

それに

これからもっともっとたくさんの思い出

彼と一緒につくっていくんだもん

受信メール全削除

送信メール全削除

カップルアプリ消去

消し忘れ…ないよね


少し時間がかかったけれど

怪しまれる感じもなく

夫に携帯を託しました

そのあとのお風呂なんて

ゆっくり入れたものじゃない

どきどきがおさまらなくて

右往左往…ってこのことを言うのかな

その後

夫からはとくに何にも言われないから

きっときっと大丈夫。。。だよね